1000年続く会社を考えよう

「他社を目指しても意味は無い、目指すのはオリジナル」

 

トヨタと普通の会社では、何が違うか?

単純です。

社員一人一人のモチベーションが違います。

トヨタに憧れて入社した人々は、自分たちの会社を良くしようと真剣に考えているから会社としては、何でもできます。

一方、普通の会社の社員はどこか他人事にとらえています。

やる気が無ければなにをやってもいい結果はでません。

そうです。社員を導く武将の采配で会社の未来が決まります。

 

「1000年続く会社」

 

目先の利益ではなく、1000年先まで会社を続けることを考えればおのずとやるべき事が見えてくる。

 

多くの製造人は、自分の目指すべき製造のあり方を見失っている。

自分の会社をうどん屋に例えてみればわかりやすい。

 

昼の12時に多くの客が来店する。

QCDは満足しているか?

ありきたりのうどんを安いだけで、うまくも無く待たせることをしていないか?

繁盛している店の真似を漠然としようとしていないか?

真似をして資本のある本家を超えられるはずが無い事に気づいて下さい。

繁盛している店は、資本があるからいい物がつくれるとほとんどの人が勘違いをしている。

そんなことはない、真理に触れ、本気で良い物をつくろうとしているから繁盛する。

繁盛しないところはその努力をしない・知らない・やろうとしない。

しかし、いい所を参考に、オリジナルで勝負しなければ競争社会で生き残れない。

「人と同じでは生き残れない、良い方で違わなければ生き残れない」事に気づけ!

明日死ぬかもしれない事を感じていないように、未来への生き死を決めるのは今この時。

 

最初に、やるべき事は、人を育てる事。※人を育てる仕組み参照。

全ては、それからの事。

ISOやQCを含め「今を正しい」と思っていては、進化は出来ない。

進化の基本は、過去を参考に今を変える事。今を変えて明日に伝える事。

最重要なことは「他と同じでは1000年先までは生きられない」事を意識すること。

他人を蹴落とす事でもない。自らの限界を超えることである。

「なんでルールを守らないんだ」という一般的な考えでは未来へ生き残れない。

今あるルールをぶち破り、新たな道を切り開く発想がカギとなる。

 

「番外編:ここだけの話」

 究極の真理:

  どこの会社も5Sをやっている。

  色々な研究の結果から重要な事がわかりました。

  実は、必要なのは2Sだけ、整理と整頓のみ。

  整理:いらないものを捨て、

  整理:捨てられない物を遠くへ(リストを作り見えないところへ保管)、使うものを手元へ。

  これさえ理解できれば、空きスペースができる。

  無駄なものが無ければ、探す・移動が大幅に減り

  向上のサイクルが回り始める。

 

人が育った製造業ならば、自社製品の直接販売も可能になる。

そこまでに何百年かかろうが大した問題ではない。

目指すことが1000年継続を可能とする。

 

「トヨタと同じことができるはずがない。」と皆言う。

それはなぜか、なぜなぜ一つをとっても目的が違う。

少し不良が減ればいいと考えている者と、絶対に不良を無くす為に原因を追究する者では同じ結果になる訳がない。

「不良をゼロにする」という発想が出来なければ同じステージにのることすら出来ない。

例えば、優れた考えを持つものだけの数人の会社があれば、その社員は「トヨタになんか負けるはずがない」と思うだろう。

むしろ、少人数の会社の方が伸びしろがある分だけ可能性は大きい。

最初から負けた考えでは、それを超える事なんかできない。

 

自分の会社の能力値をご存知ですか?

世の平均請求単価1000円の製品を作るにあたり、5日でつくる会社と10日でつくる会社では

純利益で雲泥の差がつく。

平均7.5日にとどかない会社では、低利益のため「残業が多く、低賃金の悪循環」に陥る。

確実に生き残るためには、7.5日→5日と2段階上に行く必要がある。

悪い会社の傾向として一般社員は、「経営が悪い」「営業が利益の低い仕事しかとってこない」と

勘違いしモチベーションを自分たちで下げている。

「早くできない自分たちが会社を悪くしている」事に気づいていない。

人のせいにして努力をしないスタイルは、感染し上層部の知らないところで蔓延していく。

※上層部が一人一人に接しない(本音を聞き出せない)となりやすい。

悪い会社のもう一つの傾向として、マイペースに長時間働くと評価され、最短で働き定時で帰ると

協力性が低いとみなされる。

利益を基準にすれば、仕事が遅く残業の人ほど給料・評価が低くなくてはおかしい。

それを、理解するまで説明し、早くなったら対価を与えることでサイクルが動き出す。

この様に、今を正しいと思っていた自分を否定し考え方を変えて動きだす。

 

何かを変える一歩目は、自分のリミットを外すことである。すれば、不可能を可能に変えられる。